つまるところドミニオンというゲームは

つまるところドミニオンというゲームは、ゲーム開始前にサプライ作られた段階でいかに最善手を見つけるか?というゲームになる。ここで言う最善手は他のプレイヤーの干渉(アタック、バッティング、速度、手番、席順)を加味した最善であり、ソロプレイでの最少ターン最高得点ではない


プレイ自体は事前に検討選択した最善手の検証作業であり、検討が充分であればプレイ中に頭を使う必要は最小になる。高レベルプレイヤーのプレイが早いのは検討が充分で現状が想定範囲内である証拠であり、手番毎に長考するのは検討が不十分で不測の事態に翻弄されている証拠である


無論複数種類のアクションを組み合わせた引ききりデッキ等のテクニカルなデッキの場合、プレイ自体は長くなることがあるが、多くの場合、作業(ドローやシャッフル等のカード操作、手札内訳等の情報確認)に時間がかかるだけで思考(意思決定)に時間がかかるわけではない


プレイング技術(簡単な物では「余分なドローをしない」「捨て札シャッフルのタイミングを意識する」とか、難しい物で「カウンティング」)も必要とされるが、何も考えずにプレイしているでもない限り、数回プレイすれば気付き、実践でき、難しい物も感覚的に行えるようになる


事前検討の正確さ深さとは、カードの組み合わせの正負のシナジーの展開力であり、即ちセオリーの知識量や理解量であり、即ち引き出しの多さ、内容の充実さであり、即ち場数から得られる経験と実績である。では、その事前検討を正確に深く行えるようにするにはどうすればよいか?


「ランダマイザ等で出力されたサプライで検討する」という方法は一つの回答。これのメリットは一人で行え時間の制約がないこと。ただし自分の全く知らない手は出にくいため、そもそものプレイ経験が少ない人にはお勧めできない。何より他プレイヤーの干渉の検討が難しい


理想は「より強く、より引き出しの多いプレイヤーとのプレイを繰り返す」というもの。ドミニオンは非公開情報が少なく、他のプレイヤーのがどんな手を選択したのか丸々分かるので、端的に言えば盗める。他のプレイヤーの干渉については実戦に勝る物無しなのは言うまでもない


可能ならば、ゲーム終了時の勝者のデッキ内容を確認させてもらい、同じサプライでもう一度プレイさせてもらい、盗んだ手を行ってみると尚良い。恐らく勝てないだろうが、そこには自分が知らなかったプレイング技術があり、それも同時に学べるチャンスにも繋がる



などと長々と偉そうに語っているが、先日の「向上心皆無なのでカウンティングとかしたことありません」発言で台無しさ! 分かりやすく言えば「みんな木ドミとかゆるドミとかに行けば良いと思うよ」って事さ!