ドミニオン 繁栄 ルーリング ルールブックより

Trade Routeについて

+ (1) per token on the Trade Route mat.

とあり、

When a card is gained from that pile, move the token to the Trade Route mat.

との事なんだけど、この「Trade Route mat」が各プレイヤー毎に1枚ずつでは無く、全体として1枚しかない。
なので、「move the token to the Trade Route mat」されるのは全プレイヤー共通で同じ領域で、「+ (1) per token on the Trade Route mat」で見る領域も同じ領域。


海辺の海賊船のコイントークンと扱いが違うので注意。


ルールブックのTrade Routeにも

It does not matter who gained the cards or how they gained them.

これは、誰が(勝利点)カードを獲得したのか、またどのように(勝利点)カードを獲得したのかによらない
と明記されている。

終了条件について

In games using Platinum and Colony, there is an additional way
the game can end.

PlatinumとColonyを使用するゲームにおいて、ゲームを終了する手段が追加されます。

At the end of each turn, the game ends if one
of these three conditions is met:

各ターンの終了時、もし以下の3つのいずれかに該当しているならばゲームは終了します。

the Supply pile of Province cards is empty
OR any 3 Supply piles are empty (4 piles in a 5-6 player game)
OR the Supply pile of Colony cards is empty.

サプライの属州の山が空になった場合
または、いずれか3つのサプライの山が空になった場合(5-6人プレイの場合は4つの山)
または、サプライのColonyの山が空になった場合
ですって

勝利点トークンルールまとめ

  1. 勝利点トークンは非公開ではない(誰でもそれらの数を数えることが可能)。
  2. トークンは1点と5点がある。必要に応じて両替可。
  3. ゲーム終了時、1トークンに付き1点として計算。
  4. もしトークンが尽きたら、何か別のもので代用する。プレイヤーが獲得できるトークン数に制限なし。

ドミニオン 繁栄 ルーリング あれこれ

後で纏めるかもだけど、とりあえず

財宝のプレイに関するルールまとめ

  1. 購入フェイズに財宝をプレイする際は好きな枚数をプレイしてよい
  2. プレイする財宝は(+購入があったとしても)購入の前にプレイしなければならない。(1枚以上購入した後に財宝をプレイすることは出来ない)
  3. 財宝は好きな順番でプレイして良い。
  4. 財宝にプレイした際の効果がある場合、プレイしたら即座に解決しなければならない。また、解決したのちに追加の財宝をプレイしても良い。(ちなみに、手札の枚数は全プレイヤーに対して公開情報)

続・財宝のプレイについて

「プレイされた時の効果は直に適用する」らしいので、BANKに「When you play this 」とあるが、BANKプレイ後にプレイされた財宝はカウントされないって事になる?要確認

続々財宝のプレイについて

2chドミスレにあった「アクションフェイズの後、購入フェイズの前に、財宝を好きな枚数プレイするフェイズがあるって考えると分かりやすいな」って旨のpostがほんと分かりやすいなーと思った

王国カード内訳

アクション:17枚(アタック:3枚 リアクション:1枚)
財宝:8枚


コスト3:3枚
コスト4:5枚
コスト5:9枚
コスト6:3枚
コスト7:4枚
コスト8:1枚

Watchtowerのリアクション

が面白い。今までのリアクションは他プレイヤーのアタックに対応する形だったけど、これはそれに加えて自分のアクションにも対応出来る。アクションで獲得したカードをこれで山札トップに置いて、別のアクションで即引くとか


Watchtowerのリアクションは自分の購入フェイズに行った購入に付いても(それまで手札に残していた場合に)リアクション可能なのか?私見だけど今までは購入=獲得だったのでリアクション可能と思われる。要確認

@_jackson
@yamada_titi PDFによると「You may reveal Watchtower on your own turn as well, for example when buying a card, or gaining a card 〜」だそうです。

おいえ!確認有り難う御座いますやっぱりpdfも見たい!

@doppan
@yamada_titi 説明書を読んだらWatchtowerは購入時の獲得にもリアクション出来ると書いてありました。

確認有り難う御座います!楽しいカードだな!Watchtower


Watchtowerのリアクションは自分の購入フェイズに行った購入に付いても(それまで手札に残していた場合に)リアクション可能。(ルールブックに明記あり。確認感謝します)

MintやKing's Courtの記述が

文法的に興味深い。具体的には「you may」。今までのこの手の効果は「手札から公開する」「選ぶ」だったけど、この記述だと「公開してもよい」「選んでもよい」になる。
既存のカードも「you may」をhjが「してもよい」に訳してなかった可能性もあるので、後で既存カードの原語版の記述を確認してみよう。


(追記)
確認しようと基本のルール(pdf)を落として見たら、カード個別解説の脇のあれが拡大したら文字読めなくて涙目("テキスト情報"ではなく、画像として保存されているため)
他のpdfも確認してみたけど、基本と陰謀がこれっぽい
基本や陰謀の英語テキスト見てみたいんだけどなぁ・・・


(追記の追記)
色々探して発見<玉座の間>は

Choose an Action card in your hand. Play it twice.

<鉱山>は

Trash a Treasure card from your hand.
Gain a Treasure card counting up to (3) more, put it into your hand.

なので、やはり既存の同系統のカードは命令形

ドミニオン 玉座の間 ルーリング カード個別 海辺

前提

処理の順番に左右されないカードについては、結果のみを記述。
アタックカードの場合は、他のプレイヤーは1回目の使用と2回目の使用それぞれに対してリアクションカードを公開することが出来る。(<秘密の部屋>について重要)
持続カードと使用する場合、持続カードと同様に<玉座の間>を場に残し、次のターンのクリンナップフェイズに使用した持続カードと共に捨て札にする。

海の妖場

「他のプレイヤーは山札の一番上を捨て札にし、呪いカードを獲得して山札の上に置く」
を2回行う。

「他のプレイヤーは山札の上から2枚を捨て札にし、呪いカード2枚を獲得して山札の上に置く」
では無いことに注意。<呪い>の残り枚数不足時のルールに注意。

(<呪い>の残り枚数が十分にある場合は)結果的に
「他のプレイヤーは山札の一番上を捨て札にし、呪いカードを2枚獲得し、1枚を捨て札に、1枚をデッキトップに置く」
となる。

海賊船


他のプレイヤーは山札の上から2枚を公開し、その中の財宝カード1枚をあなたが選び、廃棄する。1枚以上廃棄した場合、コイントークンを1枚得る
or
コイントークン1枚につき+1仮想コイン

を2回行う。

1回目と2回目で別々の効果を選択しても良い。
「1回目で他プレイヤーの財宝廃棄、2回目で仮想コイン生成」が可能。

漁村

+4アクション
+2仮想コイン
次のターンの開始時に
+2アクション
+2仮想コイン

巾着切り

+4仮想コイン
他のプレイヤーは手札から<銅貨>を2枚捨て札にする。
手札に<銅貨>が1枚の場合、1枚を捨て札にし、手札を公開する。
手札に<銅貨>が0枚の場合、手札を公開する。

原住民の村

+4アクション

山札の上から1枚を原住民の村マットに置く
or
原住民の村マットにあるカードを手札に加える

を2回行う。

1回目と2回目で別々の効果を選択しても良い。
「1回目で山札の上から1枚を原住民の村マットに、2回目の使用で原住民の村マットにあるカードを手札に加える」が可能。

航海士

+4仮想コイン
「山札の上から5枚を見て、全てを捨て札にするか、好きな順番で山札の上に戻す」
を2回行う。

「山札の上から10枚を見て、全てを捨て札にするか、好きな順番で山札の上に戻す」
では無いことに注意。

策士

手札を全て捨てる。
1枚以上の手札を捨てた場合、次のターンの開始時に
+5カードを引く
+1カードを購入
+1アクション

(1回目の使用で手札が0になるため、2回目の使用時には手札から1枚以上捨てることが出来ないため、2回目の使用時には次のターンの開始時の各効果は発生しない。結果的に<玉座の間>による影響は無し)

このカードと、手札から2枚のカードを選び脇に置く。
手札が1枚の場合、このカードと、手札の1枚を脇に置く。
手札が0枚の場合、このカードを脇に置く。

商船

+4仮想コイン
次のターンの開始時に
+4仮想コイン

真珠取り


+1カードを引く
山札の下から1枚のカードを見る。それを山札の上に置いても良い。

を2回行う。


+2カードを引く
山札の下から2枚のカードを見る。それを山札の上に置いても良い。

では無いことに注意。

前哨地

このターンのクリンナップフェイズにカードを5枚引く変わりに3枚引く。
このターンに続いて追加のターンを得る。

(クリンナップに引くカードの枚数の変更は累積しても効果は変わらない。また、<前哨地>の追加のターンは「この効果で、追加のターンを1ターンまでしか得ることは出来ない」*1ので、追加のターンは1ターンまでとなる。結果的に<玉座の間>による影響は無し)

倉庫


+3カードを引く
手札から3枚選んで捨て札にする。

を2回行う。


+6カードを引く
手札から6枚選んで捨て札にする。

では無いことに注意。

大使


手札から1枚カードを公開する。そのカードと同じカードを最大2枚まで、手札からサプライに戻す。他のプレイヤーはそれと同じカードを1枚獲得する

を2回行う。

1回目と2回目で別々のカードを公開してもよい。
残り枚数不足時のルールに注意。

隊商

+2カードを引く
+2アクション
次のターンの開始時に
+2カードを引く

宝の地図


これと手札にあるもう1枚の宝の地図を廃棄する。そうしたならば金貨4枚を獲得し、山札の上に置く

を2回行う。

手札に<宝の地図>が無い場合、使用された<宝の地図>を廃棄する(<金貨>の獲得は無し)。
手札の<宝の地図>が1枚の場合、使用された<宝の地図>と手札の1枚を廃棄し、<金貨>を4枚獲得し、山札の上に置く。
手札に<宝の地図>が2枚以上ある場合、使用された<宝の地図>と手札の2枚を廃棄し、<金貨>を4枚獲得し、山札の上に置く。
(2回目の際には"使用された<宝の地図>"は既に廃棄されているため、もう一度廃棄することが出来ない。そのため条件を満たせずに<金貨>の獲得は発生しない。また、「出来るアクションはする」原則のため、「手札にあるもう1枚の宝の地図を廃棄する」を行わなければならない)

探検家

手札に<属州>がある場合、それを公開し<金貨>を2枚獲得し、手札に加える。
手札に<属州>が無い場合、<銀貨>を2枚獲得し、手札に加える。


手札に<属州>がある場合、望むならば<属州>を公開しないこととし、<金貨>の換わりに<銀貨>を獲得することを選んでも良い
「<金貨>を1枚獲得し、<銀貨>を1枚獲得する」が可能

停泊所

+2アクション


+1カードを引く
手札から1枚を裏向きにして脇に置く

を2回行う


+2カードを引く
手札から2枚を裏向きにして脇に置く

では無いことに注意

次のターンの開始時に
脇に置いたカード2枚を手札に加える。

灯台

+2アクション
+2仮想コイン
次のターンの開始時に
+2仮想コイン

線より下の部分(アタックカードを無効にする効果)は<玉座の間>の効果に影響されない。

バザー

+2カードを引く
+4アクション
+2仮想コイン

引揚水夫

手札から2枚を廃棄する。廃棄したカードのコスト(合計)と等しい仮想コインを得る。

船着場

+4カードを引く
+2カードを購入
次のターンの開始時に
+4カードを引く
+2カードを購入

宝物庫

+2カードを引く
+2アクション
+2仮想コイン

線より下の部分(勝利点カードを購入していないならば、クリンナップフェイズにこのカードを山札の上に置いても良い効果)は<玉座の間>の効果に影響されない。

密輸人

前のプレイヤーが獲得したコストが6以下のカードを2枚獲得する

前のプレイヤーが複数のコスト6以下のカードを獲得していた場合、同一のカードを2枚獲得してもよく、違うものを合計2枚獲得しても良い

見張り

+2アクション


山札の上から3枚を見る。
うち1枚を廃棄し、1枚を捨て札にし、1枚を山札の上に置く。

を2回行う。


山札の上から6枚を見る。
うち2枚を廃棄し、2枚を捨て札にし、2枚を山札の上に置く。

では無いことに注意。

幽霊船

+4カードを引く


手札が4枚以上ある他のプレイヤーは、手札を2枚選んで山札の上に置く。

を2回行う。


手札が4枚以上ある他のプレイヤーは、手札を4枚選んで山札の上に置く。

では無いことに注意。

抑留

+4仮想コイン
このカードを廃棄する。


サプライのいずれかに抑留トークンを1個置く置く

を2回行う。

(1つの山に2つ置いても、別々の山に1つずつ置いても良い)

*1:英語版の記述を日本語訳するならば「この効果で連続3ターンを行うことは出来ない」

ドミニオン 玉座の間 ルーリング 薬草商

玉座→薬草商

(7/29に書いてます)
昼にしたpostのまとめ。発端はギークthrone-room-herbalist
内容は「玉座→薬草商したらターン終了時に財宝カード2枚を戻せるの?それとも1枚?」というスレッド

ドナルド

応えて曰く

One. You are only discarding one Herbalist from play.

1です。あなたは1枚限りの薬草商しか場から捨てていません。

In general when there is a line dividing the card (中略),Throne Room does not copy the stuff under the line.

一般的に、カードを分割している線がある場合、玉座の間は線より下の部分をコピーしません。

That stuff doesn't happen when you play the card, and Throne Room only doubles stuff that happens when you play a card.

その部分はあなたがそのカードをプレイした時に起こりません、そして玉座の間はあなたがカードをプレイしたときに起こるものだけを2倍にします。

プレイした時に起こらない効果を2倍しないなら

持続カードはどうなの?(ルールブックには玉座→持続としたら次のターンも2倍の効果を行うと記述があるので)という疑問が発生するが、それに応えてドナルド曰く

(前略)That is a rule that happens this turn - it sets up something to happen later.

それ(このターンと次のターン何かするという記述)はこのターンに何かを起こし、後で起こる何かをセットアップ(予約?)します

Herbalist does not refer to "this turn" or "next turn."

薬草商(の線の下の部分)は”このターン”についても”次のターン”についても言及しません

It just has a rule that happens at a particular time.

それは特定の時(薬草商を場から捨て札に置くとき)に起こる規則(場の財宝カード1枚を山札の上に戻す)がただあるだけです

If for example there were some way to let the card stay in play an extra round,that would be fine, that rule would still happen when appropriate.

もし、例えばカードを追加のターンに残す何らかの手段があればその規則は適切なとき(=薬草商を場から捨て札に置くとき)にそれ(場の財宝カード1枚を山札の上に戻す)を起こすでしょう

なんだかよく分からなくなってきたけど

要するにドナルドが言いたいのは

  • 持続はアクションフェイズにプレイした事と紐付けられ、プレイしたターンとその次のターンという縛りがあり
  • 線の下の記述はアクションフェイズのプレイとの紐付けはなく、記述された時に記述された効果が発生する

というデザイン上の差があるという事らしい

飽きてきたので

そろそろまとめ


玉座の間の一般即(追加)「カードを分割している線がある場合、玉座の間は線より下の部分をコピーしない」であり、
薬草商の「あなたがこのカードを場から捨て札に置くとき〜の効果は"線より下の部分"に記述されている」ので、
玉座→薬草商してもクリンナップに戻せる財宝カードは1枚」となる


(以下、上記があまり一般的に見えないので追加)

玉座の間の一般即(追加)「玉座の間はカードをプレイしたときに起こるものだけを2倍にする」であり、
薬草商の「あなたがこのカードを場から捨て札に置くとき〜の効果は、"線より下の部分"に記述されているため、プレイしたときに起きるものではない」ので
玉座→薬草商してもクリンナップに戻せる財宝カードは1枚」となる

ちなみに

錬金術までにリリースされているカードでテキスト欄に線のあるカードは
「堀」
「秘密の部屋」
「大広間」
「貴族」
「島」
灯台
「薬草商」
錬金術師」
「へそくり」


「薬草商」以外は今回の案件には引っかからないと思われ
(「錬金術師」や「へそくり」は、それら自身を操作するに留まるので)

ドミニオン 錬金術 支配 ルーリング

前書き

(7/14に書いてます)
2chドミスレに触発されて支配と前哨地関係について朝から仕事もせずにギーク漁ってる。幾つかわかった事は「(2chにもある通り)ドナルド曰く、複数プレイヤーのターン(通常も追加も)が同時に発生した場合は直近のターンプレイヤーの物から解決する」事と、「私は前哨地の"追加ターンは1回まで"ルールをなんか勘違いしてるらしい」事。後者は一応帰宅してから海辺のルールを確認する予定。この2つを合わせれば前哨地と支配の絡みは以前書いた錬金術のルールブックのあれも込みで、一般即の中で矛盾無くまとまりそう。

英語の前哨地は「This can't cause you to take more than two consecutive turns.」らしい。ソース探しても出てこないけど。日本語にも("追加ターンは1個だけ"以外で)同じようなことが記述されてる?要確認

もし「This can't cause you to take more than two consecutive turns.」を「追加ターンは1個だけ」と訳してるなら、ホビージャパンは「やっちまったなぁ!」になるけど……

@_jackson 英語版の文言がそれで正しいことを英語版のPDFのルールで確認しました

@_jackson おー!ありがたー!ほいじゃ日本語のルールの確認とは別で本筋はこれを真として話が進められますね。となると2chドミスレで語られてる内容でほぼ完了かなー

@hisuipanda 対応部分のHJ訳は"この効果で、あなたは追加ターンを、1ターンまでしか得ることができない。"になってますね。英語の直訳だと"このカードで2回以上の連続したターンを行うことはできない。"ってところかな

@hisuipanda 英語の訳は私もそのようにとりました。これは明らかに「ホビージャパンやっちまったなぁ!」ですねぇ。むぅ

(前書きここまで)

おさらい

錬金術のルールブックの支配にて「支配されているターンの後は、そのプレイヤーは自分の通常のターンを実行する。そのプレイヤーがその通常のターンに「前哨地」を使った場合は、そのプレイヤーは追加のターンを得ることが出来ない。」とあるのに同時に「あなたに支配されているターンに「前哨地」を使った場合、「前哨地」による追加のターンはあなたではなく、そのプレイヤーが自分で決定する」とあり、支配-前哨地は発生するの?しないの?どっちなの!?教えてドナルド! 
以上、おさらいお終い

まず前哨地のルーリングについて確認

日本語訳だとカードに「この効果で、あなたは追加ターンを、1ターンまでしか得ることが出来ない」とあるが、英語版だとだいぶ違っていて

This can’t cause you to take more than two consecutive turns.

とある。直訳すると「これ(前哨地の効果)はあなた2つより多くの連続したターンを獲得させることは出来ない。」となる。
海辺までのカードであれば、「追加ターンは1回だけですよー」でも結果的に処理は変わらないが、この訳はだいぶ意訳で、錬金術の支配によって前哨地とは別の"追加ターン"が発生する現在では誤訳。*1
改めて確認。「「前哨地」では連続して2回より多くのターンを得ることは出来ない」

さて支配

ギークMultiple Possessions from multiple players: stack or queue? にてドナルド曰く...

The general timing rule is "When two things try to happen at the same time,if they are happening to the same player, that player decides,and otherwise, go in turn order, starting with the player whose turn it is.

訳すと「一般的なタイミングルールは"2つの事が同時に起こった時、それらが同じプレイヤーに起こったならそのプレイヤーが(処理順を)決め、そうでないならターン中のプレイヤーから開始して手番順で行う"」とのこと
これは「P1が支配使用し、P2を支配中にP2の手札から支配使ったら次に来るのはP2の通常ターン?P2がP3を支配するターン?」という質問に対する回答の一部で、またこれだけでは以下の理由から前述の質問の答えにならないよね、と本人も言っている

すなわち

you can ask, between turns, whose turn is it? It isn't anybody's turn.

訳すと「(ターンプレイヤーの処理優先ならば、複数プレイヤーに関わる追加ターンがいくつか順番待ちしている)ターンとターンの間に「今誰のターン?」と聞くことが出来る。(しかし、今は"ターンとターンの間"なので)誰のターンでもない」となるので、前述のタイミングルールに照らしターンプレイヤーを優先しようにもターンプレイヤー不在だからどうしたらよいかわからん。となる。で、応えてドナルド曰く

My ruling is, treat the person who most recently took a turn (normal or extra) as the active player when resolving timing conflicts between turns

訳すと「私のルールは、直近の(通常もしくは追加の)ターンを得た人を、ターン間のタイミングルールを解決する際のアクティブプレイヤーとして扱うよ」

以上をまとめると、「複数のプレイヤーに対してターンが発生しようとしているとき、まずは直近のターンを行った人の追加ターンから解決し、その後手番順に解決する」となり、また「同一のプレイヤーに対して複数のターンが発生しようとしているとき、その発生順番はそのプレイヤーが選べる」となる*2


なので、「P1が支配使用し、P2を支配中にP2の手札から支配使ったら次に来るのはP2の通常ターン?P2がP3を支配するターン?」の問いの答えは「今順番待ちしているターンは"P2の通常ターン"と"P3の(支配による)追加ターン"で、直近のターンのプレイヤーはP2なので、"P2の通常ターン"を行い、その後(更なるP2の追加ターンが無いなら)"P3の(支配による)追加ターン"を行う」となる。

で、冒頭の「P1支配使用、P2の(支配による)追加ターン、P2の通常ターンに前哨地使用、P2の前哨地発生せず」と「P1支配使用、P2の(支配による)追加ターン中に前哨地使用、P2の(前哨地による)追加ターン発生」は矛盾じゃね?問題
結論から言うと矛盾してない。


まずは「P1支配使用、P2の(支配による)追加ターン、P2の通常ターンに前哨地使用、P2の前哨地発生せず」について。
通常ターン後の前哨地による追加ターンは「P2の連続で3回目のターン」になり、「「前哨地」では連続して2回より多くのターンを得ることは出来ない」に引っかかり、「P2の前哨地発生せず」となる。(P1に支配されてるターンもあくまでP2のターン)


続いて「P1支配使用、P2の(支配による)追加ターン中に前哨地使用、P2の(前哨地による)追加ターン発生」について。P2の前哨地による追加ターンは、これが発生しても(今のところ)連続2ターン目なので、前哨地の制限には引っかからない
ちなみに、「P2の(支配による)追加ターン中に前哨地使用」の後、"P2の通常のターン"と"P2の前哨地ターン"が順番待ちしている状況で、P2が望むならば"P2の通常のターン"を先に解決できる。(2つのターンいずれもP2の物なので)
そうした場合、後に回された"P2の前哨地ターン"を解決しようとした際、「P2の連続で3回目のターン」になり、「「前哨地」では連続して2回より多くのターンを得ることは出来ない」に引っかかり、"P2の前哨地ターン"は発生しなくなる

順番待ちしているのは、支配中に使用されて「このターンの後に」と記述のある"P2の前哨地ターン"だけでした。なので上記を削除(2010/08/23 編集)

で、例題

例題1。「P1村→支配→前哨地」続くターンは「P1(前哨地)」or「P2(支配)」?

答え。今順番待ちなのは「P1(前哨地)」と「P2(支配)」で、直近のターンプレイヤーはP1なので、「複数のプレイヤーに対してターンが発生しようとしているとき...」にのっとり「P1(前哨地)」になる


例題2。「P1村→支配1→支配2」「P2(支配1)前哨地」続くターンは「P2(支配2)」or「P2(前哨地)」?

答え。今順番待ちなのは「P2(支配2)」と「P2(前哨地)」。両方ともP2のターンなので「同一のプレイヤーに対して複数のターンが発生しようとしているとき...」なので、P2の選択でどちらかを行い、その後に他方を行う
なお、「P2(支配2)」を選択した場合、それに続く「P2(前哨地)」を行おうとすると「P2の連続で3回目のターン」になり、前哨地の制限に引っかかり、発生しなくなる


例題3。「P1村→支配1→支配2」「P2(支配1)前哨地」続くターンをP2は「P2(前哨地)」を選択実行、「P2(支配2)前哨地2」 続くターンは「P2(前哨地2)」or「P2(通常)」?

答え。これまでにP2は「P2(支配1)」「P2(前哨地)」「P2(支配2)」と行っており、「P2(前哨地2)」をしようとすると「P2の連続で4回目のターン」になり、前哨地の制限に引っかかるため行えない。よって「P2の通常ターン」


例題4。「P1支配」「P2(支配)支配」続くターンは「P2(通常)」or「P3(支配)」って、もう色々書くまでも無く「P2(通常)」


これら支配と前哨地のあれこれについてはギークPossession/Outpost combo らへんで語られてるので暇があれば一読おすすめ

以降は好きなだけ支配や前哨地打っても先のまとめ「複数のプレイヤーに対してターンが発生しようとしているとき...」と「同一のプレイヤーに対して複数のターンが発生しようとしているとき...」と前哨地の制限で解釈可能(なはず

以上終了。長いよ。長いってか死ねよ

蛇足

要するに何が問題って、ホビージャパンの超意訳が問題でそれに翻弄されてたって事と、ドナルドの失念のおかげで順番がよくわからんちんだったってこったね

*1:なお、錬金術の支配の説明についても相変わらず「「前哨地」の"追加ターンは、1ターンまでしか得ることが出来ない"効果は、「前哨地」を使って実行する連続ターンを防ぐだけで」と、一貫してこの訳で通す模様。だけど、それゆえによく分からない文に

*2:ちなみにドナルドも「錬金術のルールブック考えてるときにこれ失念してたよー」とおっしゃられております

つまるところドミニオンというゲームは

つまるところドミニオンというゲームは、ゲーム開始前にサプライ作られた段階でいかに最善手を見つけるか?というゲームになる。ここで言う最善手は他のプレイヤーの干渉(アタック、バッティング、速度、手番、席順)を加味した最善であり、ソロプレイでの最少ターン最高得点ではない


プレイ自体は事前に検討選択した最善手の検証作業であり、検討が充分であればプレイ中に頭を使う必要は最小になる。高レベルプレイヤーのプレイが早いのは検討が充分で現状が想定範囲内である証拠であり、手番毎に長考するのは検討が不十分で不測の事態に翻弄されている証拠である


無論複数種類のアクションを組み合わせた引ききりデッキ等のテクニカルなデッキの場合、プレイ自体は長くなることがあるが、多くの場合、作業(ドローやシャッフル等のカード操作、手札内訳等の情報確認)に時間がかかるだけで思考(意思決定)に時間がかかるわけではない


プレイング技術(簡単な物では「余分なドローをしない」「捨て札シャッフルのタイミングを意識する」とか、難しい物で「カウンティング」)も必要とされるが、何も考えずにプレイしているでもない限り、数回プレイすれば気付き、実践でき、難しい物も感覚的に行えるようになる


事前検討の正確さ深さとは、カードの組み合わせの正負のシナジーの展開力であり、即ちセオリーの知識量や理解量であり、即ち引き出しの多さ、内容の充実さであり、即ち場数から得られる経験と実績である。では、その事前検討を正確に深く行えるようにするにはどうすればよいか?


「ランダマイザ等で出力されたサプライで検討する」という方法は一つの回答。これのメリットは一人で行え時間の制約がないこと。ただし自分の全く知らない手は出にくいため、そもそものプレイ経験が少ない人にはお勧めできない。何より他プレイヤーの干渉の検討が難しい


理想は「より強く、より引き出しの多いプレイヤーとのプレイを繰り返す」というもの。ドミニオンは非公開情報が少なく、他のプレイヤーのがどんな手を選択したのか丸々分かるので、端的に言えば盗める。他のプレイヤーの干渉については実戦に勝る物無しなのは言うまでもない


可能ならば、ゲーム終了時の勝者のデッキ内容を確認させてもらい、同じサプライでもう一度プレイさせてもらい、盗んだ手を行ってみると尚良い。恐らく勝てないだろうが、そこには自分が知らなかったプレイング技術があり、それも同時に学べるチャンスにも繋がる



などと長々と偉そうに語っているが、先日の「向上心皆無なのでカウンティングとかしたことありません」発言で台無しさ! 分かりやすく言えば「みんな木ドミとかゆるドミとかに行けば良いと思うよ」って事さ!

ドミニオン 玉座の間 ルーリング カード個別 陰謀

前提

処理の順番に左右されないカードについては、結果のみを記述。
アタックカードの場合は、他のプレイヤーは1回目の使用と2回目の使用それぞれに対してリアクションカードを公開することが出来る。(<秘密の部屋>について重要)

大広間

+2カードを引く
+2アクション

改良


+1カードを引く
+1アクション
手札から1枚廃棄し、それより1コスト多いカードを獲得する。

を2回行う。


+2カードを引く
+2アクション
手札から2枚廃棄し、それぞれ1コスト多いカードを獲得する。

では無いことに注意。

仮面舞踏会


+2カードを引く
すべてのプレイヤーは手札から1枚選んで左隣のプレイヤーにそれを渡す。
手札から1枚廃棄してもよい。

を2回行う。


+4カードを引く
すべてのプレイヤーは手札から2枚選んで左隣のプレイヤーにそれを渡す。
手札から2枚廃棄してもよい。

では無いことに注意。

貴族

1度目の使用と2度目の使用で別々の効果を選択しても良い。

「1回目で+2アクション、2回目で+3カードを引く」が可能。

共謀者

+4仮想コイン<玉座の間>使用で1アクション、1回目の<共謀者>で2アクション、2回目の<共謀者>で3アクションと数えるため、(<玉座の間>の前に1つ以上のアクションを使用していない場合)2回目の<共謀者>で「+1カードを引く、+1アクション」が発生する。

交易場


手札を4枚廃棄し、<銀貨>を2枚手札に獲得する。

手札が2枚or3枚の場合、すべて廃棄し、<銀貨>を1枚手札に獲得する。

手札が1枚以下の場合、すべて廃棄する(<銀貨>の獲得は無し)。

「手札から2枚廃棄し、<銀貨>を1枚手札に獲得する」
を2回行う

手札が4枚以上の場合、手札から2枚を廃棄し<銀貨>を手札に加え、(今加えた<銀貨>も含む)手札から2枚を廃棄し<銀貨>を手札に加える。

手札が3枚の場合、手札から2枚を廃棄し<銀貨>を手札に加え、(今加えた<銀貨>も含む)残り2枚の手札を廃棄し<銀貨>を手札に加える。

手札が2枚の場合、手札から2枚を廃棄し<銀貨>を手札に加え、(今加えた<銀貨>のみの)残り1枚の手札を廃棄する(2枚廃棄できないので<銀貨>の獲得は出来ない)。

手札が1枚の場合、手札から1枚を廃棄する(2枚廃棄できないので<銀貨>は獲得できない)。
(20100626 修正)

鉱山の村

+2カードを引く
+4アクション
鉱山の村を廃棄して+2仮想コイン。

廃棄による+2仮想コインについて、「廃棄した場合」とあり、また「1度廃棄したカードはもう一度廃棄できない」ため、この効果を2回行うことは出来ない。

拷問人

+6カードを引く

他のプレイヤーはそれぞれ「呪いを手札に獲得する」or「手札から2枚を捨て札にする」を2回選択し、行う。
1回目に「呪いを手札に獲得する」を選択し、2回目に「手札から2枚を捨て札にする」を選択することが可能。

呪いの残り枚数不足時のルールに注意。

詐欺師

+4仮想コイン


他のプレイヤーは山札の上から1枚を公開し、それを廃棄し、それと同じコストの<詐欺師>を使用したプレイヤーが選んだカードを1枚獲得する

を2回行う。


他のプレイヤーは山札の上から2枚を公開し、それを廃棄し、それと同じコストの<詐欺師>を使用したプレイヤーが選んだカードを2枚獲得する

では無いことに注意。
(サプライの枚数によっては1回目と2回目で選べるカードが変わる事がある)

執事

1度目の使用と2度目の使用で別々の効果を選択しても良い。

「1回目で+2カードを引く、2回目で(1回目の効果で引いた2枚を含む)手札から2枚を廃棄」が可能。

男爵

+2カードを購入

「手札から<屋敷>を捨て札にし、+4仮想コイン」or「屋敷を1枚獲得」
を2回行う。

1度目の使用と2度目の使用で別々の効果を選択しても良い。

寵臣

+2アクション

1度目の使用と2度目の使用で別々の効果を選択しても良い。

「1回目で+2仮想コイン、2回目で手札交換」が可能。

偵察員

「山札の上から4枚を公開し、勝利点カードを手札に加える」
を2回行う。

「山札の上から8枚を公開し、勝利点カードを手札に加える」
では無いことに注意。

手先

1度目の使用と2度目の使用で別々の効果を選択しても良い。

「1回目で+1カードを引く、+1仮想コイン、2回目で+1仮想コイン、+1アクション」が可能。

鉄工所

コスト4までのカードを2枚(同じカードでも、別々のカードでも)獲得し、カードの種類に応じて追加の効果を2つ得る

銅細工師

このターンの間、銅貨は追加の2コインを生み出す。

中庭


+3カードを引く
手札から1枚選んで山札の一番上に置く

を2回行う。


+6カードを引く
手札から2枚選んで山札の一番上に置く

では無いことに注意。

願いの井戸


+1カードを引く
カードの名前を1つ宣言する。山札の一番上を公開する。宣言したカードと公開したカードが同じ場合は、それを手札に入れる。

を2回行う。


+2カードを引く
カードの名前を2つ宣言する。山札の上から2枚を公開する。宣言したカードと公開したカードが同じ場合は、それを手札に入れる。

では無いことに注意。

破壊工作員

「山札からコストが3以上のカードが出るまで公開する。公開されたカードを廃棄し、それよりもコストが2低いカードを獲得しても良い」
を2回行う。

「山札からコストが3以上のカードが2枚出るまで公開する。公開されたカードを廃棄し、それよりもそれぞれコストが2低いカードを獲得しても良い」
では無いことに注意。

仮に、
山札の中にコストが3以上のカードが<属州>(コスト8)1枚
捨て札の中にコスト3以上のカード無し
の場合、
1回目の効果で、山札から<属州>が出るまで公開し、コスト6以下のカードを獲得し手も良い(仮に<金貨>(コスト6)を獲得したとする)。公開された<属州>以外のカードを捨て札にする。
2回目の効果で、残りの山札を上から公開するが、コスト3以上のカードは無く、すべてを公開した後に(1回目の効果で<金貨>が置かれた)捨て札をシャッフルし、新たな山札とし、<金貨>が出るまで公開する。<金貨>を廃棄し、コスト4以下のカードを獲得しても良い。

+2カードを購入
+2仮想コイン
すべてのカードはコストが2減る(ただし0未満にはならない)

秘密の部屋

手札から好きな枚数を捨て札にし、その枚数分1仮想コインを得る(この効果は2回実行しても変化が無い)。

アタックカードに対するリアクションとして<堀>を使用する場合には、<玉座の間>との絡みは無し。

貧民街


+2アクション
手札を公開し、アクションカードが無い場合+2カードを引く

を2回行う。

1回目の効果で手札にアクションカードが無く、2枚カードを引いた中にアクションカードがある場合、2回目の効果では「+2カードを引く」を行えない

貢物

「左隣のプレイヤーの山札の上から2枚を公開し、捨て札にする。その2枚のうち、違う名前のカード毎に追加効果を得る」
を2回行う。

「左隣のプレイヤーの山札の上から4枚を公開し、捨て札にする。その4枚のうち、違う名前のカード毎に追加効果を得る」
では無いことに注意。

仮に、左隣のプレイヤーの山札の上から4枚が<銀貨>、<銅貨>、<銅貨>、<銀貨>
の場合、
1回目の効果で「<銀貨>、<銅貨>が公開され+4仮想コイン」
2回目の効果で「<銅貨>、<銀貨>が公開され+4仮想コイン」
となる
「4枚公開し、<銀貨>2枚、<銅貨>2枚だったので、違う名前のカード毎に追加効果を得て+4仮想コイン」
では無い。